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初めまして。
私は理事長をしている出川裕崇といいます。ここでは幼稚園・保育園の先生になろうと考えている皆様に、採用試験や私が考えている採用したい人物像のことを書きます。私は人を見る目がない。
採用試験には面接は必ずありますよね。
私は面接に関わるようになってもう10年以上たちます。しかし、自慢ではないですが人を見る目がないと自覚しています。昔は、「自分が面接官なんだから、しっかり人を見極めるようになるぞ!」と意気込んでいた時期もありましたが、今はあきらめました。だって「この人はいい先生になるぞ!」と思って採用した人が、すぐやめてしまったり、逆に「普通だったら落とすけどこんな人採用して大丈夫かなぁ~」と思っていた人がみるみる力をつけて素敵な先生になってくれてたり。(実は今でも働いてくれています。)そんなこんなで本当に自分は人を見る目がないなぁ、と痛感しています。
ですので、私は採用は”ご縁”、そして”縁”あった人を精一杯育てるようにしようと考えるようになりました。 -
長所を伸ばすと短所は個性になる。
せいかグループには様々な人がいます。
ピアノ、お遊戯、パソコンが得意な人や苦手な人。得手不得手は人によって様々です。職員の中で子どもや保護者の方を引きつける魅力があり、いてるだけで周りを幸せにしてくれるようなとっても素敵な先生がいます。しかしその先生は事務作業がとても苦手で、用品を一桁間違えて発注してしまって大変なことになったことがありました。しかしその時は別の行動力ある先生が機転を利かせてくれて大きな問題にはなりませんでした。その先生はミスはしましたが、それをカバーできる別の人がいればミスがミスでなくなります。欠点ばかりある人は一人もいません。人には必ず長所が存在します。せいかグループではその先生の良いところを伸ばすようにしています。人の長所は伸ばせば伸ばすほど、短所は包み込まれて見えなくなり、逆にその短所はその人の“個性”に変わります。
ですので、面接の結果はあまり重視していません。
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就職するとは人を幸せにすること
逆に皆さんが園を選ぶときはどんな事を考えていますか?
給料が良くって、休みが多くて、モンスターペアレントがいなくて、園長先生がイケメンで・・・なんて条件で選んでしまうと、たぶん失敗します。もちろんこれらは重要な事(園長イケメン以外)ですが、優先順位が違うと思うのです。私は就職するとは「自分以外の誰かを幸せにする事」だと考えています。今まではお父さんやお母さん、学校の先生方は皆さんにたくさんの事をしてくれていました。時には怒られたり、理不尽に思うようなこともあったかもしれません。
なぜ周りの大人は勉強をしなさいと言ったり、人の悪口は言わない様にと諭したり、我慢しなさいと言ったりしたのでしょう?なぜご両親は皆さんを大学にまで行かせてくれたのでしょうか?実はその答えは全て一つの言葉に集約されます。
それは「あなたには幸せな人生を歩んで欲しい」という大人からの願いです。
今まで関わってきた両親、先生方は実は皆さんが「幸せ」になるようにいろんな事をしてくれていたのです。
それを次は皆さんがする番です。
子どもたちは実は人を喜ばすことが大好きです。ですのでお手伝いなんかも喜んでやってくれます。それは”子どもたちは”先生の喜んでいる姿が見たいから”です。皆さんは子どもたちのために一生懸命働いていると様々な方から「ありがとう」と言われるようになってきます。
「生活のために仕事をするんだ!」と言っている人でも、実は誰かのために働いています。人は自分だけ幸せになって生きていくことはできません。
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手紙の価値
子どもたちは皆さんをすぐに受け入れてくれますので、暫くするとつたない習いたての字で「せんせいだいすき」というお手紙をもらうかもしれません。この手紙の価値は人によって違います。何の価値もないと思う人もいます。
しかしこのメッセージを読んでいる方なら、この手紙はなにものにも代えられないほど価値のあるものだ、と思われているのではないでしょうか。
せいかグループではこの手紙の価値のわかる方、つまり”人を喜ばせる価値を知っている方”、に来てほしいと思います。将来せいかグループで出会う子どもたちのためにも。
学校法人誠華学園 理事長 出川裕崇