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採用担当者メッセージ

せいか保育園園長の出川裕崇です。

「子どものためになるのか?」を基準に判断します。

改めて言うのもなんですが、私は園長という役職にはありますが、そんなに立派な人間ではございません。年齢も30歳前半でまだまだ未熟ものです。気が小さいし、忘れっぽいですし、嫌なことからは逃げたくなるタイプです。毎日朝早くから遅くまでとことん仕事するぞ!というタイプでもありませんし、徹夜なんか昔からできないです。少なくとも1日8時間は寝たいと思っています。
「気合いと根性でがんばるぞー!」という体育会系のノリはものすごく苦手で、人から怒られるとシュンと萎縮してしまいます。若干、人見知りします。季節の変わり目に弱いですし、トロンボーンは吹けますがそれ以外、これといって人様に威張れるような特技もありません。
現場たたき上げでもなく(一応、教員免許は持っていますが)、カラオケと運動が苦手です。 
あ、ちょっとがっかりして読むのを止めないでくださいね。 とまぁ、いろいろウィークポイントはありますが、これも全て常に謙虚でいることの大切さを教えてもらっていると前向きに考えています。

そんな人間なので、私は先生たちに偉そうに接するのが苦手です。(親には強くできますが・・・) たまたま「園長」なだけだし、たまたま先生たちより何年か先に生まれただけだし、 そもそも先生たちがいなかったら幼稚園・保育園は成り立ちませんしね。
 だから私はいつも先生たちの話を聞くようにしています。(実際、子どもたちのことは先生たちのほうが良く知っています。) 園長として園の舵取りをする責任はありますが、先生たちをあごで使う権利はありません。 「いやです」と言う人を無理矢理協力させるのは好きではありませんから、できるだけ話を聞いて、譲歩するところは譲歩して、お互いに納得できるところを探すようにしています。 そして先生たちと話をするときには必ずその先生の良いところはどこだろう?と考えながら聞きます。良いところは注意してみないと見えないものですから。

園長として何かを決定するときは「子どものためになるのか?」を基準に判断して、先生たちにもそれだけはお願いしています。

失敗しても責めたりはしません。成功より失敗から学ぶことのほうがはるかに貴重だからです。

それでも、最終的に「子どもたちのためにならない!」と判断して決裂してしまったときは冷静に「他の船へどうぞ」と言うことにしています。そこで目的地を変えることは、一緒に乗っている人たちへの裏切り行為になってしまいますから。これは私の教育観とも似ているんです。 たまたま「幼稚園・保育園の先生」なだけだし、たまたま10年くらい先に生まれただけだし、園児がいなかったらお給料をもらえませんし…。「先生様だから言うこと聞け~」なんて子どもに上から目線でものを言うのは実におこがましいと思ってます。 相手が先輩や後輩だろうと、子どもだろうとお願いすべき時には「お願いね」と頼むべきだし、自分一人で何もできないからこそ、周りの人には常に「ありがとう」と心から言うべきだし、こちらが間違っていたら「ごめんね」 と謝るべきだと思うのです。

でも、それは子どもに「迎合」することではありません。 たとえば、みんなで決めたルールを守らない子を「仕方ないわね」と許すことは愛情でも教育でもなく、単なる子どものゴキゲン取りです。 かといって、「何度も言ったでしょ!」とキレる先生は最悪です。恐怖で子どもを言いなりにしたいのなら、私はヤクザのオジサンを採用します。(もちろんしませんよ!)

ではどうするのか?

突き放すようですが、それは園に入って自分で考えることだと思います。ただし園の方針に従って…。社会に出ると何もしなくても教えてもらうのが当たり前とは思わないで下さいね。 自分で調べたり、考えることを放棄しないでほしいと思います。

人は何のために仕事をするのか?

さて、皆さん、どんな幼稚園・保育園を探していますか? 給料が良くて休みがたくさんあって、先輩が優しくて、モンスターペアレントもいなくて、園長がジャニーズ系のイケメンな幼稚園・保育園でしょうか。夢のような職場ですね。私も是非、そんな園の園長をしてみたいです(そしてジャニーズ系のイケメンにもなってみたいもんです)。 
ま、仮にそういう園があったとしても、一年経ったら、あなたは必ずその幼稚園・保育園の「不満」を口にしてると思います。「もっと」給料がほしい、「もっと」 休みがほしい。「もっと、もっと」と。 人間の欲望は限りがありませんからね。だから、あんまり高望みしたり、あれもこれもと欲張ったりしないほうがいいと思いますよ。

もう少し根本に戻ってみましょうか。 人は何のために仕事をするんでしょうかね。確かに生活の糧を得るために働かなければならないわけですけど、決してそのため「だけ」じゃないですよね。それに生活の糧を得るだけならもっと割の良い仕事がありますから、幼稚園・保育園の先生はオススメしません。

大変ですよ、"先生"は。

うちにはいませんけど、ゴールデンウィーク明けから幼稚園に来なくなる新卒の先生がたくさんいるそうですし(これは園にも問題があるかもしれませんね)。 まだ遅くないです!他の仕事の方がずっと気楽でずっと給料いいかもしれませんよ! 女性が多いから出会いも意外と少なそうですし・・・(たぶん)。 (「でも、幼稚園・保育園の先生になりたい!」って方は次を読んでくださいね)

人の役に立つことが嬉しい。

私は、仕事っていうのは「自己表現の場」だと思っています。
格好つけますけど、「人は人を幸せにするために生まれてきた」と思うのです。 そして今まで養ってきた自分の能力を発揮して、人から認められ、感謝され、愛される。これが仕事の醍醐味ではないでしょうか。
それは子どもを見てもわかります。子どもたちは先生のお手伝いを喜んで引き受けてくれますし、どんな重いものでも一生懸命運んでくれたりもします。なぜでしょうか?

それは「人の役に立つことが嬉しい」からです。自分のおかげでみんなが助かったり、喜んだりする、つまり自分の存在がこの世の中に必要とされていると実感できるからです。
 だから私は、単純に給料や休みだけがたくさんある幼稚園・保育園ではなく(それも大切だとは思いますけど)、先生が自分の長所を存分に発揮できるような園にしたいと思っています。 そしてひとりでも多くの子どもから愛され、頼られる先生になってもらいたいのです。

覚えたての拙い字で「せんせいだいすき」って書いてある。そんな手紙がたくさんあなたに届きます。 「こんな汚い字、読めないよ」って感じる人には何の価値もないかもしれませんが、この文章を読んでいるあなたには、その手紙の価値がどれほどのものかわかるはずです。 行事を終えるごとに保護者の方から「感動しました!先生方のおかげです!」というお手紙が届きます。卒園式、終業式に園児のお母さんが泣きながらあなたのところにやってきて「先生、本当にお世話になりました!」って言葉をかけてくれる。卒園してからも毎年年賀状が送られてくる。デート中でも向こうから「せんせー!」って駆け寄ってきてくれる…。 最後のはちょっと困りますが、でも、幼稚園・保育園の先生になるとそういうかけがえのない経験をたくさんすることになります。

一生「先生」として慕われる。

もちろん、ただ先生になるだけじゃダメですよ。
毎日一生懸命子どもたちを第一に考えてに向き合って愛情を注いでいれば、子どもたちはそれにちゃんと応えてくれます。 不器用な子もいるし、悪態をつく子もいるかもしれないけど、そういう子だって心の中では先生のことが大好きなんです。自分に愛情を注いでくれる先生を嫌う子どもなんか一人もいませんから。 毎日、ティッシュ一枚のほんの少しの成長しかしない子どもたちですが、必ず変わる時が来ますし、行事を終えた後の達成感は計り知れません。 確かに楽な仕事じゃないと思います。でも、あなたのやる気次第で、豊かな人生経験ができます。 それは単に仕事に役立つだけでなく、あなたの一生を豊かなものにしてくれます。

歳をとって自分の人生を振り返ったとき、「たくさんお金を稼いだなあ」と思う人生と、 「あの時のあの子たちの笑顔には本当に勇気づけられたなあ」と思う人生、どちらが幸福だと思いますか。 お金はあなたのことを覚えてはくれませんが、あなたに習った子どもたちは一生あなたを「先生」として慕ってくれます。

「それでもお金だ!」という価値観を否定はしませんが、そういう人は幼稚園・保育園の先生には不向きだとだけ言っておきましょう。 でも、もしあなたがそういう「お金に換算できない価値」をこの仕事に見いだせる能力をお持ちなら、是非幼稚園・保育園の先生になってほしいと思います。 あなたが将来出会うべき子どもたちのためにも…。

せいか保育園園長 出川裕崇